音楽療法と小児慢性疼痛: スコーピングレビュー
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https://doi.org/10.47513/mmd.v15i2.909##article.abstract##
小児の慢性疼痛は複雑で多面的な健康状態である。小児期に報告されている慢性疼痛に
は、頭痛、内臓痛、筋骨格痛などがある。このスコーピングレビューの目的は、慢性疼
痛を持つ子どもに対する治療介入としての音楽療法の有効性について、現在の文献から
分かっていることを見出すことである。Arksey氏 とO'Malley氏のスコーピングレビュ
ーの方法論的枠組み並びにJoanna Briggs Instituteが提供するシステマティック・スコ
ーピングレビュー実施ガイダンスに従って、このレビューを実施した。合計5本の出版
物を対象とした。小児慢性疼痛の統合医療やリハビリテーションプログラムに音楽療法
が取り入れられている地理的な位置や音楽療法の介入について論じている。音楽療法を
取り入れた介入の共通点は、個別セッションのみによる受容的、能動的、対話的音楽療
法の使用について言及している点である。具体的な介入方法としては、歌唱やソングラ
イティングの技法、痛みによって引き起こされるネガティブな日常的シナリオを用いた
音楽的ロールプレイの成功が取り上げられている。すべての研究は、この分野における
さらなる研究を奨励している。国際的に小児慢性疼痛に対する音楽療法および音楽医学
のさらなる研究の必要性、小児慢性疼痛に対する介入としての集団音楽療法の有効性を
示すなど、いくつかの課題が明確にされている。
キーワード:慢性疼痛、複雑な痛み、音楽療法、子ども、小児学
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2023-04-30
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